【人】幽霊も怖いけど、人間もね！

= フィンエアさん =

幽霊トピはありますが
人物が関わるヒヤッとする実話を一つ

学生時代のバイト先に私大最難関とも言われる大学を幼稚舎から通うお坊ちゃん、バイトするキッカケは官公庁に就職は決まっているけどその前に一度社会へ出てみたかったからという志望動機。
第一印象は派手さはないけど真面目そう、と思いました。

しかし仕事が…できない！
のんびり屋さんなのかな？とも思いましたが簡単な計算さえ危うい、仕方なく裏方の簡単な雑用をお願いするが様子を見に行くとボーっとしている事が多々ある。
二ヶ月過ぎたあたりに一人暮らしをしてみたいと相談を受けて間も無く、引越ししました！と報告されどこにしたの？と聞いたら最寄駅が同じ。
「偶然だねぇ！私も同じだよ」
「じゃあ一緒に帰りましょう」
断る理由もなく一緒に帰ったら…
勘のいい皆さん、ご名答！同じマンションでした?(ﾟДﾟ)

さすがに少し気持ち悪かったのですが
ペット可のマンションは当時ほとんど無く（私も彼も猫好きで飼っていた）ホントに偶然なんだろうと無理矢理納得しました。

それから恐怖の日常です、
大学は別なのに朝から私の大学までついていく…
構内でもチラホラ姿が見える、バイト先に行くときは奇遇ですね！といいつつ一緒に行く。
帰りももちろん一緒、何度か言い訳して逃げたり
友人と出掛けたりしても必ず居るんです！

何度注意しても全然悪怯れないし、
キツく言ってもボーっとしている。
会話が成り立たず思い余ってバイト先に相談しました。

そこで判明したのは経歴はすべて嘘だった事、
実家が裕福なのは確かでしたが予備校に通うと嘘ついて同じマンションに引越し、
猫好きも嘘…
バイトも私がいたから来たらしい…

すべてがバレて親御さん上京し
バイトも辞め、実家に戻る日。
私の部屋に菓子折りを持って謝罪に来ましたが
怖くてドアを開けられずドア越しに会話していました。
猫はどうするのか？と聞いたら
「飽きたからあげるよ」
はぁ？と意味がわからず聞いたところもう彼は立ち去った模様。
まだ近くにいても嫌なので大分時間が経ってからドアを開け、菓子折りを中にいれたらやたら重い。

すみません…
あ〜これ以上は無理！
思い出したら気持ち悪くなってきた。

菓子折りの中身はご想像にお任せします。

幽霊より人が怖いと実感したもう20年近く昔の実体験でした。